空手のススメ、徳島の田舎道場から

written by 逢坂祐一郎(新極真会 第8回世界大会 2位)

2021-02-01から1ヶ月間の記事一覧

後ろ蹴り、誰でもしている〝縮地〟

後ろ蹴りは体の回転を利用して、離れた距離から技を仕掛けられる技です。 後ろ蹴り 上記の添付動画では、相手の突きが届かない遠い距離から、体の回転を起こす動作とともに軸足を前方にステップさせて 距離を詰め、回転とともに軸足をスライドさせてさらに距…

突き、二次元的位置を三次元的位置に広げる空間認識能力

最近の基本稽古では正拳中段突きの拳の位置を、しっかり自分のみぞおちの位置に定めること強調して指導しています。 みぞおちは自分の体の急所であり、体幹の表面上の二次元的な位置です。 体幹表面から拳を前方へと押し出す形となる突きをみぞおちの位置、…

第16 回徳島県空手道錬成大会〝次を見据える〟

次の日曜日(2/28) に鳴門市・大塚スポーツパーク( ソイジョイ武道館) で行われる第16 回徳島県空手道錬成大会の準備を進めています。 昨日は選手・付添者のパスカードの作成を。 新型コロナの感染状況が少し落ち着いてきた感がありますが、まだまだ気は抜け…

タックルを仕掛けて感じたこと

土曜日の鴨島道場居残り稽古、前のラウンドで仕掛けたタックルでは、タイミングを合わせただけで簡単に倒れたので「タックルがあるのも忘れたらいかん」と指導し、次のラウンドで再びタックルを仕掛けると、どうにか切ろうと踏ん張っていました。 タックル …

「空手の型は実戦では使えない」といった投稿を目にして

実戦を想定しているという空手の型ですが、「空手の型は動作を止めて区切るために実戦では使えない」といった投稿を最近、目にしました。 型、安三 色んな意見を持つことは自由ですが、私は動作を止めるように区切るからこそ実戦を想定しているように思いま…

稽古での非認知スキル的行動

少年部クラスで今週行っている受け返し。 受け返し、小学2年生 前蹴りに見立てた受け返し棒を払いながらステップしての回し蹴り。 一見単純そうな動作ですが、手の払い方、足を入れ替えるステップには意味があり正確に行わなければなりません。 手を体の外側…

突きへのディフェンス

昨日の鴨島道場は参加者が少なく、一般部クラスではスパーリングが一組ずつになったのでスパーリング中の指導をいつもより多く行いました。 内容は突きをしっかり手で捌くことにフォーカスしましたが、後半、突きをしっかり捌くことで間合いが潰れず膠着のな…

空手の稽古における、子供達の集中力の高め方

突き蹴りを当てるのには集中力が必要であり、また突き蹴りを防御するのにも集中力が必要です。 突き蹴りを当てる、防御する空手の稽古において子供達の集中力を養い、高め、その集中力をもって学業等、子供達の可能性を高めることが子供達が空手を習う意義の…

心を削るような組手・スパーリングが、子供達に良いのかどうか?

以前、子供達の組手やスパーリングでのダメージのほどについて、スポーツドクターの方に質問したことがあります。 伺ったお話によると子供達、特に年齢が幼いほど力は弱く、子供たちの力でましてサポーターをつけている状態では、突き蹴りを被弾しても重大な…

徳島合同稽古、日常の稽古の刺激として

昨日の日曜日は北東あわじ支部さんとの徳島合同稽古。 小4 以下(10 時~11 時30 分) 小5 以上(11 時45 分~13 時15 分) 2 グループに別れてスパーリングのみの稽古を行いました。 両グループで北東あわじ支部さんの強豪選手に揉まれる西南支部道場生が見られ…

〝呼吸を合わせる〟、感性を拠り所に

通常稽古で毎回行う、受け返し棒を使った約束組手。 約束組手2.12.2021 突き蹴りに見立てた棒を受けたり、躱したりするタイミングを指導するのに「相手との呼吸を合わせて」とよく指導します。 この〝呼吸を合わせる〟ということ、呼吸とは目に見えないもの…

〝師範〟師が及ぶ範囲

少年部クラスでの指導では厳しくはあっても、厳しさが乱暴で理不尽ではないように心掛けています。 厳しさが乱暴・理不尽でないために、私は厳しさに制限を設けていますが、それは道場生に与える厳しさが自分が経験してきた厳しさを越えないことです。 〝師…

久しぶりの上段被弾、2度目、焦燥感を振り切って

リーチ差があって相手の突き蹴りのモーションを捉えることが出来れば、割と簡単に技をカットしたり躱したりできるものです。 スパーリング2.9.2021 リーチ差のある道場生とのスパーリングはディフェンスでも躱すことを中心に行っていますが、躱す組手で逆に…

子供たちの発育に大きな影響を与える〝握り〟の大切さ

少年部クラスでの指導において、子供たちの拳の〝握り〟の甘さは以前から気になるところです。 〝握る〟ことは子供たちの発育に大きな影響を与えるもので、雲梯など子供たちの野外遊具に物を掴んでぶら下がる遊具が多いのは、そのためであると聞いてことがあ…

久しぶりに上段回し蹴りを被弾、「動いてる時は動けない」

土曜日の選手クラスでは久しぶりに上段回し蹴りを被弾。 下突きにキレイに合わされました。 下突きに合わせる上段回し蹴り 後で動画のスロー再生で動きを確認したところ下突きを受けながら合わしていますが、これはわが道場生ながら見事です。 こういった合…

うるさく指導するスタンスの重要性

道場生にはスタンス( 立ち方、足幅) の重要性についてよく指導します。 特に前足、後ろ足、前後のスタンスについては「相手に向かって足を揃えるな( 横に)」とうるさく指導しますが、それはスタンスが攻防( オフェンス・ディフェンス) に及ぼす影響が大きい…

子供たちの〝聞く力〟を育む空手の稽古

少年部クラスでは稽古動作をなるべく詳細に口頭で、また見本を混じえて説明し「先生の言っている( 説明) ことが分からない人は見本を真似してください。」と指導しています。 少年部ミット稽古 動作を間違えると、語調を厳し目に誤りを指摘します。 〝聞く力…

今週は膝蹴り

私の指導する通常クラスでは週ごとに、一つの技にフォーカスして稽古を組み立てています。 今週は膝蹴り。 膝蹴り、空蹴り 空蹴りでフォームを整え 膝蹴り、ミット ミットで当て感を養い、また他の技とのコンビネーションを覚え スパーリングで実践する、と…

達人技をスパーリングで。

先日のスパーリング、逆突きをギリギリで躱されるようになって来たので咄嗟に頭によぎったのが「ギリギリに躱される密着状態に近い距離で崩し技ができないか」と。 そこで咄嗟に体が反応したのがこの展開です。 崩し技 躱され際に体当たりのように体をぶつけ…

「スパーリングで悪いところありますか?」との質問を受けて

「人の振り見て我が振り直せ」ではありませんが、少年部クラスでは「人が注意されている時は、他人事と思わず自分が出来ているかどうか確認するように」と参加者全員によく指導します。 先日のある少年部クラスの稽古前に低学年の道場生が「スパーリングで悪…

受け技における引き手の取り方の組手・スパーリングへの展開

先週の通常稽古では、各クラスとも基本稽古の受け技における引き手の取り方を重点的に指導しました。 基本稽古、受け技 上段受けは引き手を正中線カバーから、外受けは反対の脇から、内受けはけん制から、下段晴払いは金的カバーからといった具合です。 初級…